lith様の備忘録

映画(主にホラー)・音楽(メタル)の雑なレビューブログ

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

墓地裏の家/QUELLA VILLA ACCANTO AL CIMITERO  

51nujYUNp5L.jpg
公開年:1981
監督:Lucio Fulci
脚本:Lucio Fulci, Giorgio Mariuzzo, Dardano Sacchetti
音楽:Walter Rizzati

自分へのクリスマスプレゼントに、と購入したルチオ・フルチ監督作品『墓地裏の家』です!
フルチ作品は今まで『ビヨンド』『地獄の門』をレビューしてきましたが、その特徴としては「ゴアゴア」「伏線は回収されない」「長回しの執拗なホラー描写」です。素晴らしいですね~大好きです!
今作、デジタルリマスター版ということで以前とは少し違う字幕だったりするようですが、私には比較する資料も知識もありませんので、シンプルに感想を書いていきたいと思います。
脚本のダルダーノ・サケッティは『わたしは目撃者』『デモンズ』などの脚本も手掛けており、また『ビヨンド』『地獄の門』でも脚本を担当し、フルチとの仕事も多かったようです。

ストーリー(allcinemaより引用)

謎の自殺を遂げた同僚の研究を引き継ぐために、郊外の一軒家に家族と共に引っ越してきた、歴史学者ノーマン。
だが、この家こそかつて人体実験で悪名高かったフロストステイン博士の屋敷だったのである。
そして、巻き起こる怪奇現象と惨殺事件。その元凶は奇怪なゾンビとなって地下室に存在していたフロストステインだった。



フルチ作品にしてはシンプルなストーリー、といったイメージです。
登場人物は主に歴史学者ノーマン、その妻ルーシー、一人息子のボブ、ベビーシッターのアン、そして近隣に住んでいるらしき不思議な少女メイです。ルーシー演ずるはカトリオーナ・マッコール。『ビヨンド』『地獄の門』にも出演した女優であり、フルチ作品といえば!と思っている方も多いようです。

冒頭は屋敷に忍び込んで楽しんでいた?様子のカップルのシーンから。
男性の名前を呼ぶも返答がなく、恐々と屋敷を歩く女性、すると背後からとんでもないことになっている男性の姿が。
女性は殺され(後頭部から口にかけて一突き)、引きずられながら扉の向こうへ連れていかれます。
最初からゴアですね~!大変好印象です。
quella-villa-accanto-al-cimitero.jpg TheHousebytheCemetery-4.jpg


さて、新しい仕事に伴ってNYから田舎へ引っ越すことになった一家。知人が用意してくれた引っ越し先は自殺した同僚学者の住んでいた屋敷でした(もうこの時点で嫌だ)。
タイトルからも分かります通り、この屋敷は墓地の裏にあり、つまり家の周りはお墓だらけ。元々の家の持ち主であったフロイトシュタイン博士夫人のお墓もあったり。ちなみにフロイトシュタイン博士自身のお墓は屋敷内にあります。どうやら昔の人はそういう習慣があったそうです(作中の説明)。死人も寒がるだろうとのことですが、いや、死は冷たいものなのではと思ったり・・・。
もちろんのことですが、元々不安定な精神面をもつらしいルーシーは新居を良く思っていません。引っ越す前からボブは旧家に飾られた家の写真(新居とそっくり)の窓から覗く女の子(メイそっくり)が「来ちゃダメ」と言ってるなどと言い出しているし、墓まみれだし。
とりあえず数か月だけだからとノーマンに宥められながらも、アンにボブの面倒を見させつつ生活していきます。
しかしこのアン、なんだか意味深な目つきをするときがあり、ボブがメイにもらったという不気味な人形とどこか似ていたりする。少しの違和感をルーシーは覚えつつ・・・。
screenshot5.png house-cemetery-1981-still3-1024x436.jpg

そんな感じで不気味な家の中ですが、特に不気味なのは地下室へ続く扉です。
板が張り付けられて明らかに「入るな」と念を押されている扉、しかしそうなると逆に開けたくなってしまうのが人間の性・・・。
男性特有の冒険心でノーマンは錆びた鍵をなんとかねじ込み、扉を開けます。すると、夫婦をコウモリが襲う!でっかい。コウモリマジでデカい。しかも噛みついてきやがる。ということでノーマンは殺しにかかります。
これがねー、またフルチらしくゴア表現を入れてくるんですよ。何度刺しても死なないコウモリに刃物を突き刺す度にあふれ出る血、血、血!そんなに手が真っ赤になるほどかい?とは思いつつ(笑)
しかもノーマンが振り回すからまだ幼い息子にまで血が飛ぶし、刺し殺してる時のノーマンの顔は少し笑っているように見えるし・・・まさにホラーです(笑)
killing bat


はい、とりあえず地下室に続く階段やべー!地下室やべー!っていう映画なわけです。
そろそろ個人的感想に入りましょうか。

先ずテーマソングは秀逸。そもそもこの映画を観たいと思ったのも、たまたまYouTubeでテーマソングを聴いたからなんですね。
それくらいお気に入りの曲です。貼っておきますね。


本作、意味深なシーンが数えきれないほどありますが、前述しました通り「伏線は回収されない」。
ということで、その意味深な雰囲気を楽しむ映画ということになります(笑)
特に多かったのが、いやに目力を強める目元にクローズアップする画。あとゆーっくり後ろを振り返る動作。まあ恐る恐る振り返るシーンというのはホラーでも王道中の王道ですが、もう余計なところにまでそれを入れてくるからちょっと笑えます。

ゴア描写についてですが、もちろんかなり見ごたえがありますよ!
特殊メイクを担当するはジャンネット・デ・ロッシ。『サンゲリア』、『ビヨンド』でも特殊メイクを担当したようです。最近で言うと『ハイテンション』にも参加したようです(リンク先はマジでテキトーに書いていた頃の記事なのでご了承ください)(『ハイテンション』って特に面白くないよね)。
冒頭からゴア、コウモリ一匹にもゴア、というのは既に書いた通りですが、他にも首が切り取られる、火かき棒でゆっくりと何度も刺される、フロイトシュタインを刺したらウジ虫やらドロドロした汁が出てくる、などなど、フルチ独特の気持ち悪さ全開な変態的長回し楽しめます!
喉を切られる時もいちいちゆっくりなんですよ。しかも普通は一度深く切りつけられて倒れて死亡~って感じで終わるところを、フルチ作品は、ゆっくりゆっくり何度か深く切りつける、と。それをずっと見させられるわけです。良いですね~ゴアで!
ann throat slashing tumblr_lohplx58RK1qbixtco1_1280.jpg

フルチ作品は解釈が難しいというか、回収されない伏線にモヤモヤしなければならないとか、説明しきられないものをどうやって脳内解決しようかとか、様々な課題を鑑賞側に与えるのですが、今作も意味深なまま回収されないまま終わるものが多いです。
ノーマンの同僚であった博士はなぜフロイトシュタインの存在を知って自殺をしてしまったのか、「フロイトシュタイン家のしきたり」とはなんだったのか、なぜ博士だけがあんなに溶けたようなゾンビの姿だったのか、結局ベビーシッターのアンは何者だったのか、などなど・・・。まあ、考えても無駄ってやつかもしれないですけどね(笑)
脚本のサケッティへのインタビューによると、どうやらフルチとサケッティでは描きたかったものがだいぶ違ったようです。
サケッティはカオスを描きたかった、フルチは起承転結をしっかりとつけたかった・・・もうこの時点で喧嘩確定ですよね(笑)
いろいろあった結果としての本作でしょうが、私としてはオチも好きなタイプでした。解決なんてしねーよ!という終わり方が好きなのです。

子どもたちがとても魅力的でどこかファンタジー要素を思わせる存在だったのも好印象でした。
最後に”No one will ever know whether the children are monsters or the monsters are children”という言葉が画面に現れますが、Henry Jamesの言葉のようで、子どもがモンスターなのか、モンスターが子どもなのかわからない、という意味ですね。これは不思議な女の子、メイのことを指しているのではと妄想しつつ、でもそれも納得いく考えではないよなあと思いつつ。
TheHousebytheCemetery-2.jpg TheHousebytheCemetery-9.jpg

マスター・オブ・ゴア、ルチオ・フルチ!その表現を味わいたい方向けの作品です。
もちろんゴアがダメな人は無理ですよ。ホラー慣れしていて、尚且つストーリーの確立性を重視するわけではない、という方向けです。
私は楽しめました。わがままを言えばもうちょっといろんな表現が見たかったな、というのと、異質の世界を見たかったな、というところでしょうか。
フルチはどんどん深めていきたいですね~

★★★★☆
スポンサーサイト

Posted on 2017/01/19 Thu. 17:13 [edit]

category: ホラー映画

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://lithxxx.blog.fc2.com/tb.php/674-192c7246
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最新記事

アクセスカウンター

プロフィール

月別アーカイブ

カテゴリ

最新コメント

リンク


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。