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蝿男の恐怖/The Fly  

theflyori1.jpg

公開年:1958
監督:Kurt Neumann
脚本:James Clavell
音楽:Paul Sawtell

クローネンバーグの作品『ザ・フライ』をご存知の方も多いかとは思いますが、フランスの小説家ジョルジュ・ランジュランの短編『蝿』の映画化初作品となるこちらを鑑賞された方はその中でも少ない存在なのではないでしょうか!ということで、鑑賞に至りました。
実はこの作品、意外なところで『リング』に影響を与えています。初鑑賞の方は探してみて下さい~!


ストーリー
書斎。フランソワは深夜に鳴る電話を取った。相手は弟の妻・ヘレンからであったが、彼女はが言うに、夫である科学者・アンドレを殺害したので、今すぐ警察に通報してその後また直ぐにこっちに来てほしい、とのこと。こんな深夜に冗談を言うなと窘めて電話を切ると、また電話が鳴る。今度は工場の警備員からだった。声を震わせながら彼が言うには、工場のプレス機に挟まれて死んでる男がいる、女が走り去った、とのこと。そして実際に工場には頭部と左腕を無残にも潰された男が横たわっていた。青ざめるフランソワはチャラス警部と共に、二人の間に何があったのかをヘレンに問い続けるが、ヘレンは自分が殺したと言うだけでその理由には口を開かない。もう彼女を逮捕するか、病院で一生を過ごさせるかの判断を決める日も近い頃、ヘレンが重い口を開けて真実を話し始める・・・。
こんな感じでしょうかね!

大体このブログの読者さんはアンドレが"科学者"という時点でお察しだと思いますが、まあ、科学者の悲劇がテーマです。
冒頭は全ての事が起きたあとの、死体発見から始まります。
このシーン!私が一番好きなところです。本編で全然活躍しない工場警備員。この人の演技ね、たまんないんですよー!特に、死体を発見した時の大口開けて驚いている表情。コミカルでたまらないですね!!大好きよ!!

さてさて、メインテーマは前述した通り、"科学者の悲劇"です。
今作品はそのテーマにぶれず描かれていたなあと思います。なんて言ったって、酷い経験してるの科学者だけだからね!他の人間は一切犠牲になっていないんですよ!そこ重要。科学者のみの悲劇。

ここで人物紹介でも。


andre.jpg
悲劇の科学者・アンドレ。ヘレンの妻であり、フランソワの弟。家族だーい好き。
立派な自宅の地下に広い研究室を作り、日々籠って研究に勤しんでいます。悲劇の主人公。
妻に「動物での実験をこれ以上するのはやめて!」と言われ、従うほどには妻大好き。


theflyori2.jpg
こちら科学者アンドレの妻、ヘレンです。
お手伝いさんも雇い、愛する夫と子どもと充実した日々をお過ごしです。
今作品では終始、愛する夫・アンドレを殺したのは間違いなく自分だと言い張ります。
画像は事件後に長い付き合いのある主治医と看護婦にお世話されているときのもの。


VincentPriceFly.png
アンドレの兄、ヘレンの義兄であるフランソワ。
ヘレンに愛情を持っているが、アンドレも同じく愛しているため、夫婦をあたたかく見守っている人。
アンドレのおかげで財産が増えたと喜び、自分でも工場の経営をしている。


the-fly-1958-vincent-price-and-herbert-marshall.jpg
そして画像左側が警部のチャラス。
厚情ながらも仕事は仕事と割り切る人ですが、驚いたときにする行動はこちらも驚きます(笑)


さて、このメンバーで物語が動き始めます。
科学者に一体どんな悲劇が降りかかったのか、は、ヘレンの回想から始まりますので、中盤あたり。
ネタバレするのもアレなので、気になった点だけちょいちょい書きますね。

先ず、この作品、終始、ぶんぶんと蝿の音がします。立体音響とかだったら間違いなくヘッドホン投げ捨てて髪をわしゃわしゃやりたいほどだったでしょうが(笑)、まあそんなこともなく、ああ、「蝿」がキーアイテムだと思わせる演出でした。

次は、蝿視点を意識した画!まさかこういうシーンが挟まるのかあ!と新鮮でした。
ここでも、悲劇のなかにいる主人公アンドレがメインにちゃんとおいてある描写と感じます。

そして個人的に、転送機械たちがとってもSF感出てて最高でした!色んなものが光ってピロピローとエネルギーが溜まっていく。ロマンありますね~

最後のシーンは、86年リメイク『ザ・フライ』とは全く違うものになってます。(ストーリーの流れも主張したいことも違うんですけどね)
そこで、科学者の悲劇が頂点に達するわけですね。悲しすぎる・・・。

悲しすぎるポイントと言えばもう一つ。
科学者アンドレは作中とある事情で片腕が使えなくなり、自分の体のコントロールが出来なくなっていきます。そして声も出せない。
そんな中、タイプライターを使って妻ヘレンと意思疎通するのですが、最後にはそれもままならず、倒れかけながらも黒板にチョークで短文を書いていく。そしてその文は、乱れてよれよれの"I love you"で終わるのです。
ここね!もう私は泣きましたよ。最後には純な夫婦愛がそこにある云々、というよりも、アンドレの身に起きたこと、そしてアンドレが感じ思っているだろうことを考えると・・・。ああ悲劇。

最後にはショッキングなシーンがあります。(ゴア表現ではないです)
これをしでかしてくれるのが警部なわけですが、割とこれ、いろんな人が「ふざけんなチャラス、コラァ!!」って思うと思うんですよね。少なくとも私はそうでした(笑)
あ、お兄ちゃんのフランソワは良い人ですよ。弟の息子であるフィリップに対してもね。

今作品はまさに全体において「科学者の悲劇」を描く映画でした。満足満足。
これ、SFホラーでもあるんだけど、ロマンス要素もふんだんに盛り込まれた作品だと思うんだよなあ・・・
続編としてあと2作作られているみたいなので、機会あらば観ます。

★★★★★
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Posted on 2015/08/22 Sat. 01:32 [edit]

category: ホラー映画

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