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映画(主にホラー)・音楽(メタル)の雑なレビューブログ

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女優霊  

joyu-rei.jpg

公開年:1996
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽:河村章文

怖い怖いと聞いていたので鑑賞に至りました。
久々のJホラー!実はわたしJホラーにガチでビビるタイプの人間なので、ドキドキしながら観ました。

先ずですね、監督の中田秀夫さんは『リング』『リング2』『仄暗い水の底から』『クロユリ団地』などの監督でして、今作品『女優霊』はデビュー作品となるそうです。
脚本の高橋洋さんは『リング』『リング2』『リング0バースデイ』また著名なホラー漫画家・楳図かずお先生原作の『おろち』の脚本にも携わっており、『呪怨』では監修として関わっておられるとのことです。(ちなみに高橋洋さんの監督兼脚本でできた『恐怖』という映画は突っ込めるめちゃめちゃ映画です。え?どこが恐怖なの!?っていう感じ笑)
で、Jホラーブームを作ったお二方が初めて手を取り合った作品がこの『女優霊』ということです。

ではストーリー。
新人映画監督の村井はデビュー作品の撮影を始めた。キャストや制作陣と良い雰囲気で作品作りをしていくなか、撮ったワンシーンのカメラテスト中に知らない作品の映像が紛れ込んでいることに気づく。どうやら古いフィルムの上から撮ってしまったようだったが、村井はその知らない作品の映像のなかで、キャストの後ろに映る奇妙な女に気づく。どこかでこの映像を観たことがある村井はその映像について調べていくが、だんだんと奇妙なことが起き始める。
・・・こんな感じですかね。

「怖い」「怖くない」の二択で先に今作品を言ってしまえば、「怖くない」派のわたしです。
ですが、最初の20分に関してはフツーにビビりました(笑)
わたし、「うわ!そこに立ってる!」という静かな恐怖が好きなんですね。気づいたときにゾワッと鳥肌が立つような。派手な演出が頻発するよりかは、こうしてじっくり攻めていって一気に襲ってきてほしいな、という好みがあります。
そしてその「最初の20分」はまさにその好みに合致しておりまして、ああ久々にこうして恐怖を感じられている!やったぜ!と思っていたわけです。

この20分はもちろん話の冒頭にあたる部分なので「何が気味の悪い対象で、どんな主人公で、どこが舞台なのか」が分かるわけですが、ストーリーでも触れましたように、「フィルムに映っていた女、新人監督・村井、映画撮影現場」がそれぞれの設定です。
ということで、幽霊と主人公のことが段々分かってくるわけです。

このフィルムに映っていた気味の悪い女がですね、スーパーロングな黒髪に真っ白い服、という、ザ・幽霊!っていう姿をしているんですが、ぼやけていてよく観えないんですよ。「人のかたちをしているけど、なんか気味が悪くて、しかもよく分からない」、これってものすごく違和感を感じる故に、恐怖になりえるんですよね。人は理解できないものを前にすると不快になると思うんです。それが恐怖になることもあるわけで・・・。
そのうえ、この女の幽霊はフィルムの中でげらげらと笑っているんですよ。気持ち悪い感じで。でもそれは音声には入っていない。キャストの声は入ってるんですけどね。だから更に気味が悪い。そこに良いホラーがある!と感じました。

この女はどうやら撮影現場のスタジオと関係があるようで、スタジオにも出てきます。
で、とうとう死人が出てしまいまして、キャストとして出演していた女の子がスタジオで事故死してしまうんですね。照明やらなんやら機材がある天井のところ、人が入れるところで遊んでいたのですが・・・・・・ということで、転落してきたわけです。
その落ちたあとの彼女の体がですね、本当気持ち悪さがあるんですよ。人間の体を留めつつ、明らかに不可能な関節の曲がり方なんかがそこにはある。ああ~気持ち悪い。最高です。内臓とか出てなくてもホラーはそこにあるんです!

で、「恐怖の20分」が終わると、そこからはもう笑えました。
監督も仰ってるようですが、幽霊がはっきり見えすぎていて恐怖が薄れている。しかしながら古典的な恐怖描写がとても魅力的な作品だと思います。
主演の柳ユーレイ(柳憂怜)さん、終盤で一気に最高の演技をしてくれます。ビビりすぎて頼りない声を出してしまうっていうの、リアルで好きですね~。
実際、めっちゃ怖いものを目の当たりにしたらでっかい声で叫ぶなんて早々できないと思うんですよ。例外として、一瞬の驚きには出たとしても、静かにそこに佇む恐怖を見たら、頭の中の緊急警報アラームが鳴り響いて硬直すると思うんです(少なくともわたしは)

恐怖演出の話を続けますが、柳さんの演技の他にも、先に記述した古典的描写がお気に入りです。
例えば、幽霊が出てくるときにスモークを焚いているところ。とても良いですね~。人間とは絶対的に違う存在である幽霊の、あのヒヤリとしたイメージが伝わってきます。
この「はっきり見えすぎてる」幽霊、なんと足で歩いてこちらに来ます。幽霊と言えば足が無くて滑るように移動するか、爬虫類のように四つん這いで迫ってくるか、のイメージが強いので、ここではどこか幽霊に"精気"を感じます(笑)
そこで恐怖が薄くなっちゃったのかなあ。

監督は今作品を「怖くない」と評した人たちを、今度はマジでビビらしたる!との思いを『リング』シリーズに込めたようです。素晴らしいですね。
そして『リング』は大ヒット作になってJホラーブームを作ることになり、脚本の高橋洋さんは「呪怨」で監修を務め、『呪怨』も大ヒット作になる、というわけです。
Jホラーを盛り上げたメンバーであるお二人に興味がある方は是非ご覧になった方が良いかと思います。原点がここにある!という感じを受けました。

柳さんの演技や幽霊の描写に★を1つ増やします。
★★★★☆
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Posted on 2015/07/31 Fri. 19:23 [edit]

category: ホラー映画

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