lith様の備忘録

映画(主にホラー)・音楽(メタル)の雑なレビューブログ

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インターステラー/Interstellar  

interstellar.jpg

公開年:2014
監督:Christopher Nolan
脚本:Jonathan Nolan, Christopher Nolan
音楽:Hans Zimmer

めちゃくちゃ話題になった今作品!やっと観れました!
監督のクリストファー・ノーランは『メメント』、大ヒット作『ダークナイト』『ダークナイトライジング』の作品を手がけた人です。内容が濃い作風の映画監督、もちろん今作品『インターステラー』も内容の濃い映画です。ランニングタイムは169分と長めではありますが、その時間を要するには十分な内容でしょう。早速レビューを書いていきます。

ストーリー。
砂嵐により作物がどんどん枯れていく地球。技術などよりも食糧難が一番の問題になる時代、人々の多くは農家となり、その農家も不作に苦しんでいた。元・エンジニアのジョセフ・クーパーは、墜落事故で九死に一生を得たあと、農夫になり、息子と娘と義父と暮らしていた。妻は病で他界していた。宇宙への思いを諦めきれない自分を自覚しながら、現実派の義父と口げんかをすることもある。娘は宇宙や物理に関心があり、それが癒しでもあった。ある日、娘の部屋で不思議な現象が。それを追究していくうちに、それがとある場所へと誘導していることに気づく。そして行き着いた場所では驚くべきことが・・・
みたいな感じですね。長々と書いてしまいましたが、まあここからスタートするわけです。

interstellarとは、直訳すると「惑星間の」という意味の形容詞なわけですが、そのタイトル通り、惑星間の話になります。
宇宙の神秘に呑まれるような作品で、二次元、三次元、四次元・・・と、素人では理解し得ない世界の話が出てきます。物理学や宇宙学その他様々なジャンルの話がでてきますが、それらにあまり明るくない人でも楽しめます。

なによりこの映画の凄いところは、音楽の存在です。
枯れていく地球を舞台にしたシーンでは、焦らせるようなメロディと共に、ロケットが発射するような地響きが聴こえています。そしてよくある「宇宙」をイメージさせる音も。これは主人公が宇宙への思いを捨てきれないこと、また今後宇宙へ飛びたつことを示唆しているように思えます。
また、宇宙を描くシーンでは無音になります。これは宇宙とは「無限」であることを示すと共に、絶望に近しい状況であることを思わせます。宇宙船は地球からのメッセージを受け取ることができるのですが、主人公が地球から届いた家族からのメッセージ映像を見ている時は、冒頭の地球が舞台の音楽が鳴るんですね。しかしそのメッセージが終わると、また無音の宇宙になる。これは主人公の心理描写を見事に成しえています。
また、時間を超えるワームホールというものを通過するときに、時計の音がします。まさに「時空」「時間」を超えるということを表していて素晴らしい。こういった、注意しなければそれと分からずとも、感覚に作用する音楽の技法は素晴らしいですね。

さて、登場人物ですが、宇宙船の乗組員は王道的なキャラづけがされています。
熱くて冒険心のある主人公、冷静に見せかけて感情的な面を見せる紅一点、冷静かつ絶対的な味方であるキャラ、頭は良いが敵となって主人公の邪魔をするキャラ、あまり賢くないイケメンキャラ(笑)、親近感のあるロボット。個性豊かでそれぞれに思い入れられるようなキャラばかりです。もちろんこの中で生き残るといったら、大体分かる話でしょう。
アン・ハサウェイが出演している他作品を観ている人は、今作品での彼女の雰囲気の違いに、彼女の演技力を見出すと思います。(ちなみに私は『アリスインワンダーランド』で彼女を初めて観たので、その雰囲気の違いに驚きました。女優さんってすごい!)

"王道"とはいいつつも、この映画は意外性のある作品だと感じます。まず、冒頭からの雰囲気からして危ういんですね。常に常に絶望が隣り合わせ。「どうせここらで失敗するか、主人公が死ぬかだろう」という思いを終始鑑賞側に持たせます。それを凌駕するような展開が続くわけですね。死ぬことで価値を高めるキャラもいれば、生きながらえることで価値を高めるキャラもいます。時間や時空を超えたり、惑星の影響を受けたり、様々な効果が予測し得ない展開を生んでいきます。

人類にとって持続可能な「地球」での生き方に注目が集まっていた時代、この作品はそこを超えて人類の可能性と宇宙のロマンを融合させていると感じました。「ありえない話ではない」「起こりうることは起きる」「夜に身を任せるな」という繰り返し作中にある言葉たちがテーマとなっています。まさに、この映画の世界観は現実でも「起こりうる」し、「ありえない話ではない」のです。そして、人類を救うのは人類以外の存在ではないというメッセージ性も感じました。

かなりの傑作です。クリストファー・ノーランの才能が溢れています。
DVDが欲しくなる&観なおしたくなる作品です。

★★★★★
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Posted on 2015/05/08 Fri. 16:51 [edit]

category: ホラー以外の映画

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