lith様の備忘録

映画(主にホラー)・音楽(メタル)の雑なレビューブログ

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悪魔のサンタクロース 惨殺の斧/Silent Night, Deadly Night  

Silent-Night-Deadly-Night.jpg

公開年:1984
監督:Charles Sellier
脚本:Michael Hickey
音楽:Perry Botkin

なーにが花火大会だ!俺は花火は中継で観ながらビール飲んで、あとはホラー映画を観て涼む!!
ということで、鑑賞に至りました(笑)

監督のCharles Sellierは『ナイトライダー』というアメリカの特撮テレビドラマの制作陣の一人であるようです(名義はもう一つの名前であるChuck Sellier)。これは懐かしき日曜洋画劇場でも放映されたそうです。

今シリーズはなんと初代含め5作品に渡るらしく、何故かと言えば今作品が悪影響をもたらすとのことで大バッシングされたからなんですね。そこで注目され、続編が作られるほど人気がでた、という流れ。も、もしかしてこれが有名な炎上商法・・・!?いや、そこまで意図されてはいないと思います(笑)



さて、ストーリー
1971年クリスマスの日。5歳のビリーは両親とまだ乳児の弟リッキーと、遠地の施設にいる祖父の見舞いに行くため、雪道を車で走っていた。しかし祖父は椅子に座ったまま、身体を動かさず、こちらが話しかけても無反応。主治医が話があるというので両親と弟は部屋を出て行ってしまい、少し怖々としながらビリーは祖父の傍で待つことになった。
すると、突然祖父が目を動かし、ビリーの腕を掴んで話しかけてきた。「サンタクロースを知っているか?一年中いい子だった子にはプレゼントをくれるが、悪い子にはお仕置きが待っている・・・気を付けることだな!」と嘲笑しながら脅しに来るのだった。
その夜、家へ帰る途中に、サンタクロースの格好をした強盗殺人犯と出会い、両親は殺されてしまった。隠れながら現場を見ていたビリーは、それからというもの、深い心の傷を負いサンタクロースやクリスマスに怯えながら、孤児施設で弟と過ごしていたが・・・
みたいな感じですかね。長くなってしまった!(笑)

最初の30分ほどがビリー少年が強盗にあってから施設で幼少を過ごすまでの描写に使われます。長いかな?なんて感じられる方もおられるかと思いますが、個人的にはこれくらい時間を割いてもらった方がその後の流れで主人公に対し思い入れができるので満足な30分でした。

それで、まあビリー少年がビリー青年になってから期待したスラッシャー展開になります。
やはりスラッシャーものといえば、「あ、こいつ殺されるな」と考えて展開にワクワクするのが楽しみの一つですよね。今作品もそれをやってくれます。

そしてスラッシャー映画で注目するのは"凶器"と"殺され方"ですね!
邦題にありますように、「斧」が凶器に使われることが多いのですが、斧以外のものもよく使われます。そしてキラーであるサンタが怪力の持ち主でして、片手で男性の首を持って宙に浮かせることができたり、女性を持ち上げて高いところへ移動できたり、とにかく腕力はチートです(笑)
そこまでゴア表現はないので、頭に斧が刺さってるとかは平気だよ!という人は問題ありません。

スラッシャーといえばストーリーはあっさりしてる作品も少なくないと思うのですが、今作品、サンタが暴れ回るところだけが魅力ではありません。
主人公ビリーの経験を見ていくと、本当に心が痛むんですね(ホラー映画好きだって痛む心はあるもんです)
ここで、やはり最初の30分は良い仕事してくれたなと思います。
スラッシャーだから元気で勢いがあって爽快感あるんじゃないか?という、鑑賞前の先入観を良い形で裏切ってくれました。もちろん、マーダーシーンは面白くて笑えるんですけどね。全体的には悲しくて報われない話です。

続編の2は主人公が弟のリッキーに変わります。それを予感させるような〆方でした。わたしこういうの大変好みです。ワクワクしちゃう!
で、今作品はリメイクが2012年に作られてます。別の物語になっているという噂ですが、八月に鑑賞すると思うのでまたレビューしたいと思います。

ビリーの負ったものの描写の良さに★を増やします。
★★★★★
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Posted on 2015/07/31 Fri. 21:21 [edit]

category: ホラー映画

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女優霊  

joyu-rei.jpg

公開年:1996
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽:河村章文

怖い怖いと聞いていたので鑑賞に至りました。
久々のJホラー!実はわたしJホラーにガチでビビるタイプの人間なので、ドキドキしながら観ました。

先ずですね、監督の中田秀夫さんは『リング』『リング2』『仄暗い水の底から』『クロユリ団地』などの監督でして、今作品『女優霊』はデビュー作品となるそうです。
脚本の高橋洋さんは『リング』『リング2』『リング0バースデイ』また著名なホラー漫画家・楳図かずお先生原作の『おろち』の脚本にも携わっており、『呪怨』では監修として関わっておられるとのことです。(ちなみに高橋洋さんの監督兼脚本でできた『恐怖』という映画は突っ込めるめちゃめちゃ映画です。え?どこが恐怖なの!?っていう感じ笑)
で、Jホラーブームを作ったお二方が初めて手を取り合った作品がこの『女優霊』ということです。

ではストーリー。
新人映画監督の村井はデビュー作品の撮影を始めた。キャストや制作陣と良い雰囲気で作品作りをしていくなか、撮ったワンシーンのカメラテスト中に知らない作品の映像が紛れ込んでいることに気づく。どうやら古いフィルムの上から撮ってしまったようだったが、村井はその知らない作品の映像のなかで、キャストの後ろに映る奇妙な女に気づく。どこかでこの映像を観たことがある村井はその映像について調べていくが、だんだんと奇妙なことが起き始める。
・・・こんな感じですかね。

「怖い」「怖くない」の二択で先に今作品を言ってしまえば、「怖くない」派のわたしです。
ですが、最初の20分に関してはフツーにビビりました(笑)
わたし、「うわ!そこに立ってる!」という静かな恐怖が好きなんですね。気づいたときにゾワッと鳥肌が立つような。派手な演出が頻発するよりかは、こうしてじっくり攻めていって一気に襲ってきてほしいな、という好みがあります。
そしてその「最初の20分」はまさにその好みに合致しておりまして、ああ久々にこうして恐怖を感じられている!やったぜ!と思っていたわけです。

この20分はもちろん話の冒頭にあたる部分なので「何が気味の悪い対象で、どんな主人公で、どこが舞台なのか」が分かるわけですが、ストーリーでも触れましたように、「フィルムに映っていた女、新人監督・村井、映画撮影現場」がそれぞれの設定です。
ということで、幽霊と主人公のことが段々分かってくるわけです。

このフィルムに映っていた気味の悪い女がですね、スーパーロングな黒髪に真っ白い服、という、ザ・幽霊!っていう姿をしているんですが、ぼやけていてよく観えないんですよ。「人のかたちをしているけど、なんか気味が悪くて、しかもよく分からない」、これってものすごく違和感を感じる故に、恐怖になりえるんですよね。人は理解できないものを前にすると不快になると思うんです。それが恐怖になることもあるわけで・・・。
そのうえ、この女の幽霊はフィルムの中でげらげらと笑っているんですよ。気持ち悪い感じで。でもそれは音声には入っていない。キャストの声は入ってるんですけどね。だから更に気味が悪い。そこに良いホラーがある!と感じました。

この女はどうやら撮影現場のスタジオと関係があるようで、スタジオにも出てきます。
で、とうとう死人が出てしまいまして、キャストとして出演していた女の子がスタジオで事故死してしまうんですね。照明やらなんやら機材がある天井のところ、人が入れるところで遊んでいたのですが・・・・・・ということで、転落してきたわけです。
その落ちたあとの彼女の体がですね、本当気持ち悪さがあるんですよ。人間の体を留めつつ、明らかに不可能な関節の曲がり方なんかがそこにはある。ああ~気持ち悪い。最高です。内臓とか出てなくてもホラーはそこにあるんです!

で、「恐怖の20分」が終わると、そこからはもう笑えました。
監督も仰ってるようですが、幽霊がはっきり見えすぎていて恐怖が薄れている。しかしながら古典的な恐怖描写がとても魅力的な作品だと思います。
主演の柳ユーレイ(柳憂怜)さん、終盤で一気に最高の演技をしてくれます。ビビりすぎて頼りない声を出してしまうっていうの、リアルで好きですね~。
実際、めっちゃ怖いものを目の当たりにしたらでっかい声で叫ぶなんて早々できないと思うんですよ。例外として、一瞬の驚きには出たとしても、静かにそこに佇む恐怖を見たら、頭の中の緊急警報アラームが鳴り響いて硬直すると思うんです(少なくともわたしは)

恐怖演出の話を続けますが、柳さんの演技の他にも、先に記述した古典的描写がお気に入りです。
例えば、幽霊が出てくるときにスモークを焚いているところ。とても良いですね~。人間とは絶対的に違う存在である幽霊の、あのヒヤリとしたイメージが伝わってきます。
この「はっきり見えすぎてる」幽霊、なんと足で歩いてこちらに来ます。幽霊と言えば足が無くて滑るように移動するか、爬虫類のように四つん這いで迫ってくるか、のイメージが強いので、ここではどこか幽霊に"精気"を感じます(笑)
そこで恐怖が薄くなっちゃったのかなあ。

監督は今作品を「怖くない」と評した人たちを、今度はマジでビビらしたる!との思いを『リング』シリーズに込めたようです。素晴らしいですね。
そして『リング』は大ヒット作になってJホラーブームを作ることになり、脚本の高橋洋さんは「呪怨」で監修を務め、『呪怨』も大ヒット作になる、というわけです。
Jホラーを盛り上げたメンバーであるお二人に興味がある方は是非ご覧になった方が良いかと思います。原点がここにある!という感じを受けました。

柳さんの演技や幽霊の描写に★を1つ増やします。
★★★★☆

Posted on 2015/07/31 Fri. 19:23 [edit]

category: ホラー映画

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カリガリ博士/Das Cabinet des Dr. Caligari  

drcaligali.jpg

公開年:1920
監督:Robert Wiene
脚本:Hans Janowitz, Carl Mayer
音楽:Giuseppe Becce

古典ホラー作品です!レビューしてきたホラー映画の中では一番古い作品になります。

ストーリー。
フランシスは紳士とベンチに座り、紳士自身が体験したという恐怖体験について聞いていた。そこに、1人の女性が通りかかる。フランシスは彼女は自分のフィアンセだと教え、「私は更に恐ろしい体験をした」と紳士に語り始める。とある村で起きたカリガリ博士にまつわる事件とは・・・
みたいな感じ。結構シンプルにしてみました(笑)

以前レビューした『怪人カリガリ博士』は今作品に似ていますが、ストーリー的には割と違っていますね。(※リンク先の私のレビューはマジでテキトーに書いてた時代のものなので参考にはあまりならないと思います)
『怪人カリガリ博士』の方は女性が主人公で、実はこんなオチだったよ!という流れですが、今作品『カリガリ博士』はどんでん返しが2回立て続けにあるという素敵な展開になっています。こっちと思ったらこっちか!っていう動揺(笑)
終盤にこういう、どんでん返しが立て続けになると全体的にも締まるので良いですね。

今作品はモノクロの無声映画(ちょっと茶色で色付けされてるところもあるとのこと)ということで、セリフは暗転した画面に字幕で現れるわけですが、これがまた良いフォントしてるんですよね(笑)
その台詞もとても少なくて、登場人物たちが何を言っているのかは映像の雰囲気からこちらが想像していかなくてはならない。だから初見だと話の展開の細かいところ、特に登場人物の関係図が分かりにくいかと思います(私は一発で全部を理解できませんでした・・・!)

無声とは言えど音は流れます。BGMです。これが終始ピアノの演奏なのですが、話しの展開に合わせて曲の雰囲気も変わっていくんですね。しかも途切れなく違和感もなく変わるので驚きです。最初の方は穏やかなジャズ調(たぶん)なので、癒されて眠くなる人もいるかも知れません(詰まらなくて眠たいとはまた違った作用です!)

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そして何より気になるのは舞台セットです。
とある村が舞台になる今作品、全てがデフォルメされた歪んだセットになっています。これがまた、「不気味な世界」を覗き込んでいるようで素敵です。また、どのような角度からその「覗き込んでいる」感じを出していくかというのも計算されているのだと感じます。どことなくファンタジーを思わせます。
こういう世界観はティム・バートンの世界観を思い出しますね。

caligaliand.jpg

さて、魅力的なヴィランズ、カリガリ博士とヴィランズについてですが、どちらも良いキャラ立ちをしています。
まずカリガリ博士を演ずるはWerner Kraussです。この人、調べてみると若い頃は結構なイケメンなんですね~!カリガリ博士のデザインが低身長で怪しい感じなのでそのイメージのギャップに驚きます。



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そして博士に操られる夢遊病者チェザーレを演ずるはconrad veidtですが、『笑う男』で彼が演じたGwynplaineというキャラクターは『バットマン』に登場する有名な悪役ジョーカーのモデルになったと言います。画像でも見ると未鑑賞でも納得できますね!
そしてチェザーレが儚くて可愛い。これはね、ホラー界のアイドルですよ(笑)
巷でホラーヒーローたちを仲良しさせてるファンたちがいるようですが、ぜひチェザーレも入れて欲しいですね。絶対人気大爆発ですよ。ちなみに私は仲良くしてるよりホラーヒーローたちがガチバトルする方が好きです(笑)

魅力いっぱいのホラー映画でした。もちろんゴア表現などはないので、普段ホラーをご覧にならない方も是非観ることをオススメします!

★★★★★

Posted on 2015/07/24 Fri. 07:15 [edit]

category: ホラー映画

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魔女の棲む館/Dreams in The Witch-House  

DreamsintheWitchHouse.jpg

公開年:2005
監督:Stuart Gordon
脚本:Dennis Paoli, Stuart Gordon

ホラーオムニバス作品、『マズターズ・オブ・ホラー』のシーズン1エピソード2となる今作品。
監督はスチュアート・ゴードン。先日レビューした『ドールズ』の監督でもあります!
そして原作はなんとラヴクラフトの小説。可愛いドールホラーを作ってくれた監督とラヴクラフトの組み合わせにワクワクしながら鑑賞しました!

ストーリー。
大学院で勉強をしている苦学生のウォルターは、勉強が満足にできる静かな環境を求めていた。安アパートの近くの看板に「空き部屋アリ」との文字を見つけ、早速管理人に頼んで住むことに。家具付きで静かで安い家賃のその部屋は勉強にはもってこいの環境だったか、古くて家具もボロボロ。そして何より、部屋の奥が狭くとがっていて変な造りだった。が、勉強できれば問題ないと気にせず暮らしていた。ある日、隣の部屋から悲鳴が聞こえ慌てて駆けつけると、部屋に住むシングルマザーが子どもを抱きながら「ネズミが出た!」という。無事解決させたが、もう一人の管理人が「ネズミの顔はどうだった?人間の顔をしていただろう・・・」と恐怖に強張った顔で言う。その日から不気味な体験が続き、ウェルターは寝ている間に自分が様々なことをしていると気づく。そしてついに、恐ろしいことをしてしまう・・・
という感じ。

ラヴクラフト原作ということもあって、救われない展開になってます(笑)
オカルト大好き!な方にはたまらないアイテムがちょいちょい出てくるのでそこはオススメですね~!人間の顔の皮膚を張った本だとか特に。
個人的に面白かったのは、科学(物理学)とオカルトの共存というところですね。ひも理論の話が出てきます。私もちょうど、読んでいる本でひも理論について言及されていたところだったのでタイミングが良かったです(笑)

ゴア表現としては、内臓だのなんだのは出てきませんが、ショッキングなシーンが一つあります。子どもが犠牲になるシーンがあるので苦手な方は注意してください。あとのシーンについてはホラー馴れしている人は平気でしょう。

ホラーというのは、"不条理"、"理不尽"、"現実と非現実の間"にあると個人的には思っているのですが、『魔女の棲む館』ではこれが満たされてたと思います。私の中での"純・ホラー"!
絶望感というか、この報われないこの感じがたまらないですね。オカルトホラーは敵を克服できないっていうところに魅力があると私は思うんですね。例えば『エクソシスト』も、神父が一人殺されてしまうところが私は好きなんです。最近で言えば『フッテージ』なんかもそうですね。(※リンク先の私のレビュー、マジでテキトーに書いてた時代のものなので何にも参考になりません(笑) )

『ドールズ』にも言えますが、今作品でも低予算という意味でのB級ホラーの良さが楽しめます。いかにも作りものだろ~!っていう部分にも愛されポイントがあるものです。
で、もちろん(個人的に)笑える部分もありました(笑)
タイトルから分かりますように、魔女が出てくるんですが、一番最初に魔女が出てくるシーンがとても笑えます。大笑いする魔女と絶叫する主人公、そして体勢。超ウケますね。これ何回見ても笑う自信ある。
人間の顔をしたネズミについては、そのいやらしさが十分に出ていて満足です。有名なところで例えるなら、鬼太郎に出てくる「ネズミ男」のあのいやらしさのイメージですね~

異次元なのにそのまま屋根裏いけちゃうの?っていう疑問は残りますが、まあそこら辺は無視して楽しむのが良いでしょう。
あと安アパートは"館"というのだろうか(笑)

良い絶望感に★1つ増やします。
★★★★☆

Posted on 2015/07/22 Wed. 15:56 [edit]

category: ホラー映画

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世界の終わり/Cigarette Burns  

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公開年:2005
監督:John Carpenter
脚本:Drew McWeeny, Scott Swan

ホラー・オムニバス『マズターズ・オブ・ホラー』Season.1のエピソード8にあたる今作品。
私の大好きな作品『パラダイム』の監督、カーペンターということで大期待して鑑賞しました!
ジョン・カーペンター監督はかの有名なホラー映画『遊星からの物体X』のリメイクや『ゼイリブ』などにも監督として関わっています。

ストーリー
義父からの借金返済の為、小さな映画館の館長を務めながらもコレクターたちに貴重な映画関連のグッズを持ち込むことでお金を稼いでるカービー。借金返済の遅延に怒る義父への対応に頭を悩ませていたある日、資産家のデリンジャーに、10万ドルを報酬として渡すから、とある映画のフィルムを探してきてほしいと頼まれる。タイトルは『世界の終わり』(La Fin Absolue du Monde)と言い、シッチェス映画祭で公開されたときに暴力事件が起きて上映禁止とされたレアな作品。この報酬額ならば借金も返済でき、義父とも縁がすぐに切れるだろうと、ハービーは依頼を受け関係者を訪ねて行くが、フィルムの存在に近づくに連れ亡くなった妻のフラッシュバックが度々起こるようになる。そしてついにフィルムを手に入れたが・・・
という感じ。

先ずですね、邦題の「世界の終わり」は上記のストーリーからも、メインアイテムになる「とある映画」のタイトルなわけですが、原題の"Cigarette Burns"とは、フィルム交換のタイミング示すマークのことです。劇場で映画を観る際に右上にパッと出る輪ですね。日本語で言えば、「(切り替え)パンチ」と呼ぶようです。
で、今作品では、カービーが体験するフラッシュバックなどでそのパンチが浮かび上がると。

ゴア表現アリアリです。ゴア馴れしている私でもちょっと驚きました。あのですね、例えば頭が吹き飛ぶだとか、爆発するだとか、ゾンビに食われるだとか、強力な酸で溶けるだとか、そういうのはホラー作品に結構あるから見慣れたもんなんですけど、今作品に出てくる一部のゴア表現は、バイオレンス要素がとても強いんですね。2005年の作品とは言えど、ちょっと日本人にはとある事件を彷彿とさせてダメな人が結構いると思います。テロリズムと関係があるので、苦手な方は控えてください。想像よりも強烈です。
終盤のゴア表現は名シーンとなってます。何が"名"なのかと言えば、発想ですかね。まさに怪奇!ホラーです。「え?何やってんの?!おかしくなっちゃったの!?」っていうイメージですが、ホラー馴れしてる人ならこちらは大丈夫です。わたしは画としては大変好みです。

ストーリー全体で言えば、難解、というよりも、一つの一貫した解釈をアレコレ人と話せない作品、そして話を理解するということが先ず不要な作品であるように思います。
例えば、ダリオの『サスペリア2』で、なんであの人形出てきたの?とか、遠くの店から走って来て包丁で刺した!?っていうあの驚きと意外性っていうのは、ストーリー云々とかよりも、強烈な印象を残す画という意味での評価が高いと思うんです。ワケが分からないけど、印象的でどこか芸術性を感じる画。それがこの『世界の終わり』でもちょいちょい見られます。
前述の終盤のゴアシーンなんかも、私には印象的でしたし、パッケージ画像にある"天使"の姿も印象的でした。
もういっこ例えると、ロブ・ゾンビの『マーダー・ライド・ショー』も、監督であるロブ・ゾンビの頭の中をかち割って見たような作品ですが、『世界の終わり』もカーペンターの頭の中にいるような感覚を覚えます。つまり、理解するよりもいろんなものが見れるテーマパークのような楽しみ方がオススメということです。

ゴア表現を抜いたホラー要素としては、画面の中から出てくるだとか、そういうものが挙げられるんですけど、結構これは日本人には「貞子かよ!」っていう突込みが出てきそうです(笑)
時代的にも、映画『リング』が1998年、ハリウッドリメイクの『ザ・リング』は2002年ですから、影響を受けていないわけでもないのではと思います。ただ、出てきたものが襲い掛かってくるわけではありません。
どうやら、悪魔と天使の間の話らしいですが、個人的にはそこまで解釈しなかった(できなかった)かな~。私にはやはり印象的な画が評価に値する、ということしか言えません。

あ、そうそう、作中ででてくるカービーが館長を務める劇場では、『サスペリア2』が上映予定とされるんですが、もちろんセリフとして「サスペリア2上映しようよ~」なんて言いませんから、原題の「プロフォンド・ロッソ」という言葉が使われるんですね。
もうね、その語感の良さに改めて感動しました。"Profondo Rosso"!なんて素敵な響きなんでしょうね。はい余談終わり。

ちなみにカーペンター監督は「この『世界の終わり』みたいな、人を壊す映画作品なんてありえないよアハハ」くらいには言っているようです(笑)それらしい映像繋いで架空の映画としてチラ見せしたよ、とのこと。私にとってもこの作品は雰囲気が良いなと思うんですよね。「雰囲気映画」とかいう否定的な意味では無く。
『パラダイム』も、異世界(といっても、それはカーペンターの脳内という異世界)を経験した気持ちが強かった。今作品も同じカテゴリに入ります。

画の強烈さに★を1つ増やしておきます。
★★★★☆

Posted on 2015/07/22 Wed. 14:56 [edit]

category: ホラー映画

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ジェイコブズ・ラダー/Jacob's Ladder  

Jacobsladder.jpg

公開年:1990
監督:Adrian Lyne
脚本:Bruce Joel Rubin
音楽:Maurice Jarre

これは怖い!という話をよく聞いていたこちらの作品、加えて有名ホラーゲーム『サイレント・ヒル』が影響を受けているという話も聞き、鑑賞に至りました。
音楽は『ゴースト』『いまを生きる』『コレクター』『アラビアのロレンス』などのテーマソングも担当したMaurice Jarreです。今作品のテーマソングも重さがあり暗さがあり幻想的で悲哀が漂う、まさに作品にぴったりのものになってます。

ストーリー。
1971年、戦時中のベトナム。いち兵士であるジェイコブ・シンガーの所属する部隊はメコンデルタに在中していたところ、唐突な敵軍の襲撃を受けた。仲間たちが次々と死んでいく中、ジェイコブも腹部を刺され、そこで意識が途絶えた。
1975年。郵便配達員として働くジェイコブは、ある日の帰宅途中、地下鉄でいつの間にか寝てしまっていたようだった。走り続ける列車のなか、隣の車両に座っていた婦人に、駅は過ぎたかと尋ねてもこちらを凝視するだけ。その日から不可解な現象を体験するようになる・・・
といった感じですかね。

先ずは冒頭でもお話した「サイレント・ヒル」と関わりがありそうな点について。
サイレント・ヒルといえば、汚くて暗くて気持ち悪い世界観ですね。何か分からない肉の塊のようなものが襲って来たり、顔がないナースが襲って来たり。今作品『ジェイコブズ・ラダー』にもそういう世界が描かれます。こちら公式トレイラー。



いや、サイレント・ヒルっぽいですね!笑
ですが、そういった要素はごく一部です。奇妙な現象としての描写はあるんですが、まんまサイレント・ヒルの世界にどっぷり、というわけではないので過度な期待してる人は要注意です。

これ割とキリスト教の予備知識が必要な作品でして、タイトルの『ジェイコブズ・ラダー』とは旧約聖書にある「ヤコブの梯子」から来ています。「ヤコブの梯子」とは、ヤコブが見た夢の中で天使が天地の上り下りに使う梯子のことを指すようです。
ということで、実はこの映画もそれがテーマになっています。

人によって評価が大きく変わる映画のようで、「ワケわかんないから嫌い」という人もいれば、「考えさせられる」と深い考察をしていく人もいる作品です。私はどちらかというと後者なので、少し自分なりの解釈を書いてみますね。

作品の中で、「ラダー」というものが何を指すか。旧約聖書の「ヤコブの梯子」と関係があるとは知らない人は、最後の字幕で「これは戦争に反対するプロパガンダ作品だ」と思われる方もいると思いますが、個人的にはそうは思えません。この作品のテーマは「魂と生死」です。端的に言えば。

途中までは「これは戦争によるPTSDもしくは統合失調症かなあ」なんて思っていたのですが、終盤に「そういうことか!」と合点がいく映画です。異世界に入ったのではなく、異世界にいたのだというどんでん返しは驚きました。
それがわかると、あの人やあのシーンはそういう意味だったのか・・・と後からじわっと深まる作品です。こうやって鑑賞後にじっくり考えさせる作品は印象も強くなりますし、作り方うまいなあと思いますね!

あ、ちなみに主人公のジェイコブを演じるのはティム・ロビンスです。ジェイコブの笑い方が個人的にとても魅力的でして、この作品を通してファンになってしまいました。最近だと『グリーン・ランタン』に出ているみたいです。
囚われているジェイコブという主人公をとても上手に演じてくれています。

ホラー映画というカテゴリではありますが、ただただ怖がらせるのではなく、テーマを描くと恐怖が付随してきたという感じがしました。恐怖というよりかは地獄という閉鎖された空間をイメージしているような感じですね。
物悲しさの強い映画ですが、うまいことハッピーエンドに持って行ってくれます。こういう静かにハッピーエンドになってくれるのは私にもありがたい・・・。
死というものに向き合えるかどうか。ジェイコブが死と向き合うまでの過程を描いた作品です。鑑賞後に、誰がどんな存在だったのかが分かりますよ!主治医や軍隊のメンバーなどなど。彷徨う人たちなど。わかると不可解な全てが繋がります。

★★★★★

Posted on 2015/07/21 Tue. 16:07 [edit]

category: ホラー映画

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The Scarecrow/Avantasia  

The_Scarecrow.jpg

ジャンル
プログレッシヴ・シンフォニックパワーメタル

リリース
25 January 2008

収録曲
1. Twisted Mind★
2. The Scarecrow★←KILLER TUNE!!
3. Shelter From The Rain★←KILLER TUNE!!
4. Carry Me Over
5. What Kind Of Love
6. Another Angel Down★←KILLER TUNE!!
7. The Toy Master★
8. Devil In The Belfry★
9. Cry Just A Little
10. I Don't Believe In Your Love
11. Lost In Space

ドイツで組まれたスーパーグループ、Avantasiaの3rdアルバムです!
メインボーカルはTobias Sammetですが、メタル界からゲストボーカルが参加してきていて、パワーメタルという一つのジャンル、The Scarecrowという一つのアルバムでもそれぞれの曲の特徴を楽しめるアルバムだと感じます。
久々のメタル音楽レビューで何をどう書いていたか忘れてるんですが(笑)、今回も例のごとく適当に誤字だらけで書いていきまっす。

どうやらこのアルバムは、おおまかに言えば「孤独な存在の悲劇」をテーマに描いているようです。
ロック・オペラというカテゴリに入るようなアルバムですから、ドラマチックな展開を感じさせます!

"Twisted Mind"はKamelotのex.ボーカルであるロイ・カーンがボーカルを務めています。Kamelotっぽいな~と思って調べたらやっぱり(笑)といった感じ。普通にカッコいいです。出だしから特徴のある曲だなあと思わせますね。
パワーメタルでも爽やかすぎず個性も出しつつ流れていくのと、ロイの歌唱力が合わさって、パワーメタルをあまり聴かない私でも抵抗感無く一曲聴けてしまいます。ちょっとアラビアンな感じ~(個人的偏狭な経験による表現)

"The Scarecrow"は「マイクを持った渡り鳥」と呼ばれている(らしい)ヨルン・ランデがボーカルを務めます。まさに"旅"を感じさせる曲調です。途中の静かな間奏がまた良い雰囲気ですね。静かで哀愁が漂っている!そして少しのファンタジー要素。良いですね~!
ヨルン・ランデの声色の幅の広さに驚かされます。最初はとても優しいんですが、だんだんと荒荒しくなっていく感じ。結構強い。前半は哀愁のある儚いような美しさが強いのですが、後半は強さを増してます。名曲です!

"Shelter From The Rain"はパワーメタル感めっちゃ出てます(笑)キスクがボーカルの一人ということです。
疾走感もあり。すっごい明るさを感じる・・・ブラックメタラーには眩しすぎる・・・でも良い曲ですよ・・・哀愁があって。悔しいですね!ギターソロがカッコ良くて痺れます。なんだこれ!
"Carry Me Over"は歌詞が切なくて良いんですが、ちょっとサビのメロディが単調なので個人的にはそんなに好きじゃないかなあ。

"What Kind Of Love"はEpicaのボーカルAmanda Somervilleが参加しています。声に深さがあって落ち着きが出ています。ファンタジー要素が強くなってます。個人的にはなんかライオンキング思い出しました(笑)

"Another Angel Down"はマジでパワーメタルですね。またもやランデがボーカルに入ってきます。ということで私にとっても明るさへの苦痛が和らぐありがたさがあります(笑)ランデの良さが好きならパワーメタル苦手でも聴けてしまう不思議!
"The Toy Master"はアリス・クーパーがボーカルに!!曲調も怪しい感じが要素としてあるので私の好みです!先程までの疾走感も抜け、どっしりと構えている感じがありますね。高音ボーカルも無く、ううううむ私の好み。スネアドラムの音が特に好みです。途中からパワーメタルな曲調に変わっていきます。バックにコーラス入ってますし。前半だけだったら繰り返し聴いてたかな~クーパーの声があるから聴けますが。

"Devil In The Belfry"またもやランデです!荒削りな声が素敵~!
しかし曲調はやっぱりパワーメタルです(笑)ここまで来るとネクラの私はキツくなってきますが、カッコいい事には変わらないので不快感がない・・・なんなんだこのアルバムは・・・。そしてまたもやギターソロがかっこよすぎますね。
"Cry Just A Little"はまたもや綺麗で静かな哀愁ソング。バックコーラスも当然ついています。私には綺麗すぎる・・・ちょっと苦手ですね。
"I Don't Believe In Your Love"はOliver Hartmannという違うボーカルが参加します。ランデとは違った意味で良い味のある声してます!しかし爽やかすぎるのでやっぱり苦手ですね・・・ボーカルがとっても良いのは分かります・・・!ボーカルは好み・・・!
"Lost In Space"はAmanda Somervilleが帰ってきますが、ちょっと出てくるだけ。サビのメロディが好みです!

ということで、パワーメタルはあまり得意じゃない私ですが、割と楽しめたアルバムでした。
ランデの声に大満足です!こういう風な形で様々なバンドのボーカルに触れられるのはありがたいですね~
ちょっとパワーメタル要素が私には強すぎたので★3つとします。

★★★☆☆

Posted on 2015/07/20 Mon. 16:18 [edit]

category: 音楽:メタル:A

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ワックス・ワーク/Waxwork  

waxwork.jpg

公開年:1988
監督・脚本:Anthony Hickox
音楽:Roger Bellon

『ヘルレイザー3』の監督でもあるAnthony Hickoxの監督初作品のようです。
今作品はみんな大好き(仮)!ホラーコメディ作品です!!

ストーリー。
とある町、いつの間にかそこにあった蝋人形館。その館長に招待状を貰った6人の学生は、館の気味の悪さにビビりながらも観て回る。様々な悪をモチーフにした蝋人形は、吸血鬼やゾンビ、狼男やミイラなど様々。それぞれにあった背景などもセットされており、存在感は大きい。しかしその蝋人形は不思議な力を持っていて、館長はなにやら悪だくみをしているようだ・・・
という感じ。

吸血鬼!ゾンビ!狼男!ミイラ!ヤッホー!クラシックホラーの大物たちよ!って感じですね。フランケンシュタインも欲しかったところです。しかし何故かここに有名な小説家であり変態のサドがいます(笑)しかも割とセクシー(笑)

80年代の映画の雰囲気の良さでなんでも許せる感じはありますが、コメディとしても楽しめます。
B級感あふれるチープさ!愛らしさ!

先ず、まあ蝋人形が当たり前に登場するわけですが、これ、制作費用の関係か、生身の人間が静止して演じているんですね。で、それが直ぐに分かっちゃうんですね(笑)だってびみょーに揺れてるんだもん(笑)
まあそんなところも愛すべき点です!

発想的にはとても面白いです。
蝋人形がテーマといえば、このブログでもレビューしました『蝋人形の館』という映画などのように、「お前も蝋人形にしてやろうかー!!」的なストーリーだろうなあという鑑賞側のイメージとは全く違います。
「蝋人形におそわれるのかなあ・・・」という、ドールホラー的な予想も、まあ確かに後半はそうなのですが、そもそも蝋人形たちのセットの世界に入り込むという展開はとても面白い。この作品の中で様々なジャンルのホラー映画をちょっとだけ楽しめるような、おつまみ感覚の楽しさがあります。

しかしコメディ映画とはいえ、ホラーですから、ゴア表現はあります。やっぱりそりゃホラーキャラに襲われるわけですからね。
で、このメンバーの中で一人異色なサドについては、結構エロティックな話になるので、家族やお子さんと鑑賞するのはオススメしません(笑)この展開で「なにこれ楽しんでるじゃん」とみなさん笑うと思いますよ(笑)

一番の笑いどころは最後の、大人数でのどたばたちゃんばら!もう何がなんだか誰が誰やら分からないほどごっちゃになってます(笑)そしてそのちょっと安っぽい感じがまたB級ホラー独特の良さを引き出してるんですね~最高。
血とか頭取れたりとか平気だよ!って人はお菓子をお供に笑える素敵な作品になってます!

個人的には有名なホラーヒーローたちの蝋人形で同じような展開の作品があれば楽しいのになー!と思いました。
ジェイソンvsフレディやらエイリアンvsプレデターがあるなら、そういうのもアリでしょ?

ちなみに続編アリです。
終わり方も「続編あるぜ~気を抜くなよ~」っていう締め方だったので楽しみですね。
機会あらば鑑賞してみたいと思います。

★★★★★

Posted on 2015/07/17 Fri. 18:29 [edit]

category: ホラー映画

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ハムナプトラ2/黄金のピラミッド / The Mummy Returns  

mummy2.jpg

公開年:2001
監督・脚本:Stephen Sommers
音楽:Alan Silvestri

さて、『ハムナプトラ』シリーズの第二弾!
前作の敵イムホテップも出てきちゃう今作品。ヒロイン・イヴリンと主人公のリックは結婚をしていて、なんと一人息子のアレックスが新キャラとして登場します!これはテンションあがる新キャラですね~

さてストーリー。
遡ること5000年。テーベでは、スコーピオンキングという優秀な戦士が世界征服を目的に戦をしていた。七年に及ぶ戦いの末大敗し、スコーピオンキング率いる軍はアーム・シェアの砂漠に追放される。灼熱の砂漠を歩き続ける中、1人また1人と戦士は行き倒れ、とうとうスコーピオンキングだけが生き残った。スコーピオンキングは一人、神アヌビスに誓いを立てた。「我が軍を勝利に導いてくれるなら、わが魂でお前に永遠に仕えよう!」その願いを聞き届けたアヌビスはスコーピオンキングの周りに広いオアシスを作り、アヌビスの軍をスコーピオンキングに与え、見事に敵を打ち負かした。その後スコーピオンキングは誓い通りにアヌビスの下僕となったのだった。
1933年、世界の支配を目的にアナクスナムンの生まれ変わりという女とイムホテップを崇める人間が動いていた。スコーピオンキングを甦らせ、倒すことでアヌビスの軍を得るために、イムホテップが甦らせられる。が、肝心の鍵となる「アヌビスの腕輪」を発掘し持ち帰っていたイヴリン・リック夫妻が狙われる。好奇心で腕輪をはめてしまったアレックスは連れ去られてしまい・・・

といった感じ。今回も長いな!(笑)

ええとですね、何故か私は『ハムナプトラ』=スコーピオンキングだ!という幼少の記憶があったので、実は前作で、「私が思っていたスコーピオンキングはイムホテップさんやったんや・・・!」というショックと、「じゃあスコーピオンキングって誰やねん。もしかしてめっちゃカッコいいんちゃうん!?」という期待を持っていたわけです。
ということで鑑賞に至ったわけですが・・・。

先ず、ですね、スコーピオンキングはラスト15分くらいでやっとでてきます。なんっでやねん!!
今作品の主人公はイムホテップといっても過言ではないくらいで、スコーピオンキングはモンスターとしてちょい出るくらいです。
で、私が期待したのは前述の通り「めっちゃカッコいい悪役スコーピオンキング」なわけですが、マジで・・・もう・・・ほんと・・・デザインがダサすぎる・・・サソリの頭が人間の上半身っていうデザインなんですね。文字だけですとバイオハザードあたりに出てきそうなイメージで「こわ!強そう!」って思われるかもしれないんですけど、もうね、ケンタウロスみたいなカッコよさ皆無なんですよ。え?ダサ!なにこいつ!っていう。

作中ではもちろん名前の通り、シンボルがサソリです。
で、私のイメージでは「サソリがシンボルなくらいだし、名前からも超強くてガチムチな屈強戦士がイムホテップとちゃんばらして熱い展開に・・・」という感じのワクワク展開だったんですが、そんなのは儚い夢でした・・・。
先ず、スコーピオンキングは手もサソリなんですよ。ここがアウト。デザインのダサさはここから来てると思いますね。で、攻撃はその大きなはさみの手でカチカチやるだけ。ええええこれ屈強な戦士感ないよ・・・ただのモンスターやんけ・・・
で、まあスコーピオンキングはCGで登場するのですが、顔もまんまCGで威圧感ないんですよ。デカいだけ。他の雑魚軍団の方がよっぽど怖さあります。残念だなあ・・・

前作はギャグ要素の沢山つまったワクワク・アドベンチャー作品でしたが、今回は結構コメディ要素が抜けています。
割と中途半端な真面目感があり、感動させたろかなというシーンが丸見えでちょっと抵抗がありました。前作の方がうまかったかなあ。

前作の重要アイテムである「死者の書」が今回も出てきて、更には「アヌビスの腕輪」などの新しいアイテムが出てくるわけですが、新しい設定やアイテムなどが十分に生きていない感じがあります。スコーピオンキングというキャラもそうですし。前作の良いところが削られてしまってるので、残念でした。

しかしながらイムホテップについては可哀想なキャラでした。彼が人気あるのも頷けます!
一途な男性は素敵だなあ~

スコーピオンキングのカッコよさはスピンオフ作品の『スコーピオンキング』シリーズに期待したいと思います(笑)

★★☆☆☆

Posted on 2015/07/17 Fri. 17:21 [edit]

category: ホラー以外の映画

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ハムナプトラ/失われた砂漠の都 / The Mummy  

mummy.jpg

公開年:1999
監督・脚本:Stephen Sommers
音楽:Jerry Goldsmith

あの日観た映画をもう一度観てみようシリーズ!
こちらも飽きるほど映画番組で放映されていた作品ですね~懐かしいな~
ここでレビューしているホラー映画なんかを進んでご覧にならない方々もこれはご存知でしょうし、今作品はちょっとホラー要素があるということでレビューしていきます!

さて、先ず、『ハムナプトラ』とは邦題でありまして、原題はミイラを表す"The Mummy"といいます。
まあ確かにミイラが復活しちゃうぞ~!って話なんですけど、キーワードである幻の都"ハムナプトラ"をタイトルにあげて非常に分かりやすい邦題になってるのは素晴らしいですね。『CubeハザードX』とは大違いですね!
※でも邦題で大事なネタバレしちゃってるのもあるので、やはり邦題っていうのはセンスが問われるのでしょうね・・・大変な仕事だ

ちなみにこちら、実はリメイク作品でもあるようです。
オリジナルは『ミイラ復活』という1932年のモノクロ映画。ホラー映画の始祖とも言われているような作品の様です。そして『ミイラ復活』のリメイクは別に『ミイラの幽霊』というタイトルで1959年に作られているようです。

では早速ストーリー!
遡ること3000年前、大聖官として王宮に仕えていたイムホテップは、王の妻アナクスナムンと恋に落ちてしまう。こっそりと会う二人の仲を王が疑ったところ、イムホテップとアナクスナムンは王を殺害する。アナクスナムンは自分の体は既に王のものではない!と自害。その遺体をイムホテップは持ち去り、死者の書の力でアナクスナムンを甦らせようとするが、追ってに阻害され失敗に終わる。
連行されたイムホテップは罰として、残酷故に執行されたことのない「ホムダイ」という呪いをかけられ、生きたままミイラにされてしまった。しかし蘇れば悪の神の力でこの世を滅ぼすほどの力を持つため、人々はイムホテップが復活しないように見張るのだった。
時は過ぎ1923年、外国人舞台に所属していたオコネールは戦に敗北、一人で砂漠を彷徨うはめになり、捕まって死刑になるところをイギリスから来た博物館勤務のエヴリンとその兄ジョナサンが現れる。オコーネルが伝説の都ハムナプトラに行ったことがあると知り、エヴリンは彼の死刑をどうにか止め、3人でハムナプトラに向かって行くのだが・・・・

という感じ。長くなっちゃったよ!

まずですね、この映画はジャンル的にはダークファンタジー・アドベンチャーにカテゴライズされるみたいなんですね。
私なんかはまだ子どもの頃に観た映画ですから、結構ホラー要素あった記憶があるのですが、改めて観てみると、ホラー馴れしている身としてはそうでもありません。
ただ、子どもが観るとトラウマ化しそうなシーンは割とありまして、干からびたミイラの軍隊が画面に向かって吠えたり、虫が皮膚の下を蠢いたりします。

しかしながら今作品、かなりのコメディ要素が入っています!もうね、お前らは5分に一回ギャグを挟まないと死ぬのか!?っていうくらい(笑)吹き替えで観ると面白いのでオススメです。

非常にテンポの良い流れで話が進んでいきます。が、後半は結構感動要素をうまく入れてきますね。うまい手法だと思います。アドベンジャー特有のワクワク冒険心とユーモアあるキャラクターたちに思い入れが出てきたところで、ちょっとシリアスなシーンを入れてくる。これが多くの人にウケる要素として一つあるでしょうね。

お察しの通り今作品は砂漠が大きな舞台であるわけですが、日中は猛暑、夜間は極寒というイメージの砂漠で、結構軽装だったりします(笑)時代背景なども含め、そこらへんはあまり深く考えずに鑑賞ってことですね。

娯楽映画としては優秀な作品だと思います。

★★★★☆

Posted on 2015/07/17 Fri. 16:24 [edit]

category: ホラー以外の映画

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